被災とこれから

9月6日に起こった胆振東部地震から14日

昨日、苫東厚真火力発電1号機が稼働したことにより、経済産業省からの節電要請はなくなり、2週間ぶりにすすきののネオンもつきました。

esとして、従業員や店舗の大きな被害は無かったもの、やはり震災後1週間の売上は平常時の半分以下となり、現在も本来の流れまではまだ少し時間がかかりそうです。

esに限らず、札幌市内のほとんどの飲食店さんは大きな売上損失があると思います。

そんな中、「自粛しないで外食しよう!」という声が飲食店の仲間達からSNSを通じて沢山あがりはじめました。

経済が止まっていまうことこそ、今後本当の意味で復興が遅れてしまうこともあり、できるだけ通常通りの生活に戻していこうと声掛けしていくことはとても大切ですし、素晴らしいアクションだなと思っています。

ただ、個人的には少し違和感を感じる部分もあったので「自粛しないで!」を大きく発信することは控えました。

と、いうのも、自粛とは「自分から進んで行動を慎むこと」だと思いますが、正直、皆さん自粛しているだけではなく、

まだ「不安」で、目の前のことにいっぱいいっぱいで、たまった仕事も処理しなきゃいけなく、

外食する余裕がないって方も大勢いるのではないかと感じたからです。

そんな状況の中、飲食店の皆が「自粛するな、自粛するな」と言い続けるのも、人によっては辛いメッセージになってしまうのではないかなと思いました。

「自粛しないで」が、僕らのお店はもうばっちりお客様を迎える準備ができているので、いつでも遊びに来てください、といった意味の発信であればよいのですが、お店が暇な理由を「自粛」のせいだけにしてしまうのも良くないと思います。

まず飲食店がやらなければならないこと、

もし営業中に災害があった場合にお客様を安全に守れる仕組みを全従業員で徹底共有

する事により、お客様が安全に外食ができる環境える。

当たり前ですが、僕らも含め、正直この部分を疎かにしていた飲食店さんは少なくないではないでしょうか。

 

その上で、

改めて、自分のお店に来たら「どんな体験ができるのか」を、ちゃんと伝える、発信することが大切だと思います。

外食の需要が下がっている時こそ、久しぶりの外食で失敗はしたくないので、お客様は慎重にお店選びを行うはずです。

これって、今回の災害で色濃く表れただけであって、これから近い未来に起こりえる外食業の姿ではないかと感じました。

外食が食べること飲むことだけをただ提供するのではなく、

職人やオーナー、生産者の「想い」「想像力」「ストーリー」をしっかり発信し

それをベースとした人と人とが繋がるコミュニティの提供を育成し、

心を満たす「遊び」や「エンターテイメント」体験も提供ができる、

ようになっていかないと、お客様は外食以外のコンテンツで満足してしまうのではないか・・・

そんな未来への不安を感じました。

 

そんな中、僕らにできることの一つとして、

まずは皆さんが余裕ができた時に「外食」したくなるよう

札幌の「オモシロく、カッコいい」飲食店の発信!

を、やりたいと思い

幸い、esには底辺ユーチューバー「kaz」がいたので、

今回の暇な時間を利用し、札幌の飲食店をまわるツアーを行いました。※お暇でしたら是非クリックを↓

すすきのを元気に!こんな時こそ朝まではしご酒

 

【続編】ディープなすすきの編後半戦!

 

これを機に、もっともっと自分たちのお店だけではなく、オモシロくカッコいい「飲食店」を発信していこうと思っております。

 

 

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